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深圳出張 最近のEV事情


 今週は深圳、東莞に出張していますが、台風が接近中、予定通りこれから上海に戻ります。1日違いならやばかったかも知れない、運が良かったのだと思います。
 さて、深圳も上海と同じくEV車の普及率の高い都市と言える。深圳市は今や中国EVメーカーの中核とも言えるBYD車の本社があるのも、ここ深圳だ。
 では、実際のところ、どれだけの台数が普及しているのか?実際にデータをとったわけではないので、感覚です。「上海より深圳市の方が復旧率は高いのでしょう、深圳の方が多いか」目視レベルの観察だ。上海市も深圳市も、バスやタクシーは、かなりの台数がEV化されており、公共交通機関は電気自動車に置き換わっていると言え、そして一般車の割合(目視レベル)では、深圳の方が上海より、EV車の割合が高いか?そんな印象だ。
 と、このように書くと、「中国EVスゲ〜」ってなるのですが、深圳も上海もそうなのですが、深圳も上海も郊外に出れば、そして深圳のお隣東莞市、上海のお隣蘇州市に行ってみると、公共交通を除く一般車を見ると、EV車の割合は、ぐんと減り、従来のガソリン車の割合がまだまだ高い事も分かる。(日本の地上波等の報道は、残念ながらここまで踏み込んでいないと思う)
郊外に行く程、走行距離が多い遠乗りパターンが増える事、充電ステーションが少ない問題もそうだが、実は見落されがちなのは、中国のナンバープレート制度と事情にも原因はありそうだ。上海や深圳と言った都市部は従来のガソリン車用の青色ナンバープレート入手が困難なのに対し、電気自動車及びプラグインハイブリッド車向け緑色ナンバープレートは、只で配っているという事も普及の後押しになっている事も、都市部と郊外に普及率の差が出ているように思う。今回コロナ期間ご無沙汰してしまった東莞市へ行ってみて、私の私見ですが、上海隣の蘇州市とも似ているか?EV車が少ないとまでは言わないが、多いと言えるレベルでもないという印象だった。
 上海に現地法人を開設したのが、2005年なので今年で18年、日本ではバブル経済崩壊後、変化のない20年とか30年と言われた時代、中国は激動の18年だったように思う。そして今、中国経済も不安を囁かれ、産業界においては、100年レベルの自動車革命が起きるとも言われている。工業界に身を置く者として、弊社のお客様でも関わりの多い、自動車産業の動向は気になるテーマでもあり、勝手に自己分析してみました。
添付の写真:深圳龙岗区から深圳空港まで約1時間、BYD車の電動バス、乗り心地は、快適でした。